Japanese
English
症例報告
胆囊癌の臍転移の1例
A case of umbilical metastasis from gallbladder cancer
高畑 ゆみ子
1
,
小笠原 弓恵
1
,
奥田 未加子
1
,
内平 美穂
1
,
濱本 嘉昭
1
,
武藤 正彦
1
,
良沢 昭銘
2
Yumiko TAKAHATA
1
,
Yumie OGASAWARA
1
,
Mikako OKUDA
1
,
Miho UCHIHIRA
1
,
Yoshiaki HAMAMOTO
1
,
Masahiko MUTO
1
,
Shomei RYOZAWA
2
1山口大学医学部分子感知医科学講座皮膚科学教室
2山口大学医学部消化器病態内科学教室
1Department of Dermatology and Biomolecular Recognition,Yamaguchi University School of Medicine
2Department of Gastroenterology and Hepatology,Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
転移性皮膚腫瘍
,
胆囊癌
,
臍転移
Keyword:
転移性皮膚腫瘍
,
胆囊癌
,
臍転移
pp.175-177
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100522
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要約 69歳,女性.初診の18年前より胆石症を指摘されたが自覚症状がなく放置していた.初診の約4か月前に腹痛と臍部に小豆大の紅色小結節を認め,CTおよび腹部超音波検査にて胆囊癌と診断した.臍部の紅色小結節の病理組織診断は腺癌であった.胃幽門部狭窄のため,原発巣の生検は不可能で組織型は不明であったが,皮膚生検の結果から原発巣の組織型が推測でき,治療法の選択に役立った.胆囊癌の皮膚転移は比較的稀であり,本邦ではこれまでに16例が報告されている.臍部腫瘤は内臓癌発見の唯一の手がかりとなることもあり,日常診療において常に念頭に置く必要があると考えた.
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