Japanese
English
症例報告
血球貪食症候群を合併した難治性天疱瘡の1例
A case of refractory pemphigus vulgaris associated with hemophagocytic syndrome
増田 陽子
1
,
伊藤 まゆみ
1
,
祖父江 良
2
Yoko MASUDA
1
,
Mayumi ITO
1
,
Ryo SOBUE
2
1一宮市立市民病院皮膚科
2一宮市立市民病院血液内科
1Division of Dermatology, Ichinomiya City Hospital
2Division of Hematology, Ichinomiya City Hospital
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
食道病変
,
シクロスポリン
,
低蛋白血症
,
血球貪食症候群
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
食道病変
,
シクロスポリン
,
低蛋白血症
,
血球貪食症候群
pp.1097-1099
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903072
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
76歳,男性.臨床像,組織所見,蛍光抗体所見より,尋常性天疱瘡と診断した,リンデロン®4mg/日の内服投与を行ったが,水疱の新生が続き,次にエンドキサン®50mg/日の内服追加,さらにソル・メドロール®500mgのミニパルス療法を施行したが,無効であった.びらん面は拡大し,食道病変も伴っていた.その後,シクロスポリンを5mg/kg/日投与したところ,徐々に改善傾向が認められた.しかし,同時期から,びらん面におけるMRSA感染症を合併した.また,1)低蛋白血症,2)貧血,血小板減少症が併発し,1)による著明な胸水貯留,心不全にて,死亡した.2)は,血球貪食症候群の稀な合併と考えた.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.