Japanese
English
症例報告
抗セントロメア抗体陽性汎発型斑状強皮症の1例
A case of generalized morphea with anticentromere antibodies
河野 由美子
1
,
田村 敦志
1
,
安部 正敏
1
,
石川 治
1
,
渋沢 弥生
2
Yumiko KOHNO
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Masatoshi ABE
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Yayoi SHIBUSAWA
2
1群馬大学医学部皮膚科学教室
2日高病院皮膚科
1Department of Dermatology, Gunmma University School of Medicine
2Division of Dermatology, Hidaka Hospital
キーワード:
抗セントロメア抗体
,
汎発型斑状強皮症
,
限局性強皮症
Keyword:
抗セントロメア抗体
,
汎発型斑状強皮症
,
限局性強皮症
pp.1001-1003
発行日 1999年11月1日
Published Date 1999/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903049
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
60歳,女性.抗セントロメア抗体陽性の汎発型斑状強皮症の1例を報告した.前胸部と腹部にくるみ大前後の表面紅褐色調で光沢を有する硬化局面を5か所,下腹部には帯状を呈する大型の硬化局面を1か所認め,臨床像および病理組織像より本症と診断した.臨床検査所見で,抗セントロメア抗体が陽性であったが,抗Scl−70抗体は陰性であった.限局性強皮症においては種々の免疫異常が報告されているが,抗セントロメア抗体陽性例は稀である.本抗体はCREST症候群を含むlimited cutaneous typeの全身性強皮症に比較的特異性が高いとされているが,自験例では,全身性強皮症を示唆する皮膚症状,内臓病変は認められなかった.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.