Japanese
English
症例
抗トポイソメラーゼⅠ抗体と抗セントロメア抗体重複陽性強皮症の後脛骨動脈閉塞による足趾潰瘍
Toe ulcers due to posterior tibial artery stenosis in a patient with systemic sclerosis positive for anti-topoisomerase Ⅰ and anti-centromere antibodies
磯江 美穂
1
,
宗次 太吉
1
,
廣瀬 美希
1
,
佐藤 貴浩
1
Miho ISOE
1
,
Takichi MUNETSUGU
1
,
Miki HIROSE
1
,
Takahiro SATOH
1
1防衛医科大学校,皮膚科学講座(主任:佐藤貴浩教授)
キーワード:
全身性強皮症
,
抗セントロメア抗体
,
抗トポイソメラーゼⅠ抗体
,
後脛骨動脈閉塞
,
ankle brachial pressure
Keyword:
全身性強皮症
,
抗セントロメア抗体
,
抗トポイソメラーゼⅠ抗体
,
後脛骨動脈閉塞
,
ankle brachial pressure
pp.1289-1292
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002752
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82歳,女性。65歳時にRaynaud症状・手指硬化,抗トポイソメラーゼⅠ抗体陽性で全身性強皮症と診断された。75歳より毎年冬季に手指潰瘍が出現し,抗セントロメア抗体が陽性化した。82歳冬に左足趾の暗赤色斑と左第2趾潰瘍が出現した。Ankle brachial pressureは正常であったが,CT angiographyで左後脛骨動脈に閉塞を認めた。強皮症に関連した血管閉塞による虚血症状と判断した。ボセンタン水和物で潰瘍は上皮化した。自験例は抗セントロメア抗体と抗トポイソメラーゼⅠ抗体が重複陽性となったまれな例である。また強皮症での指趾潰瘍や壊疽では,中型動脈閉塞を見落とさないように注意する必要がある。
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