Japanese
English
症例報告
抗セントロメア抗体強陽性で,特異な臨床像を呈したgeneralized morpheaの1例
A case of generalized morphea associated with anticentromere antibody
大森 一範
1
,
谷野 千鶴子
1
,
小松崎 眞
1
,
横井 清
1
,
新村 眞人
1
Kazunori OHMORI
1
,
Chizuko YANO
1
,
Makoto KOMATSUZAKI
1
,
Kiyoshi YOKOI
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jihei University School of Medicine
キーワード:
抗セントロメア抗体
,
限局性強皮症
,
generalized morphea
Keyword:
抗セントロメア抗体
,
限局性強皮症
,
generalized morphea
pp.258-260
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902467
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80歳,男性.約10年前から腹部,背部にびまん性に褐色色素沈着を伴う皮膚硬化が出現し,漸次拡大してきた.病理組織学的に真皮から皮下組織にかけて膠原線維の肥厚,増生および付属器の萎縮を認め,蛍光抗体直接法にて表皮細胞核に一致してIgGの沈着を認めた.Raynaud現象,肢端硬化は欠いていたが,軽度の肺線維症を伴い,抗セントロメア抗体2560倍であった.汎発性強皮症との鑑別を要したが,皮疹の分布および臨床経過より,限局性強皮症のなかのgeneral—ized morpheaと診断した.
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