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マグネット療法,論文提出前のチェックリスト,新しいスペシャリストの問題
皆さんはmagnetic personalitiesというのをお聞きになったことがありますか.これはつまり遠く離れていてもお互いの磁気によって引き寄せられてしまう,つまり類を呼ぶのか運命の赤い糸といったところでしょうか.というのも最近アメリカではmagnetという単語を使った広告をよく目にするようになりました.Magnetic capsからmagnetic shoe insertsまで体全体にわたっています.このmagnetic fieldは感染症を治し,傷の治りを促進し,気持ちの落ち込みを緩和し,またlupusや関節炎を治し,湿疹や乾癬を良くすると言われています.しかしながらこれははっきりとした根拠が特に皮膚科においてはなく,今のところまだdouble blind studiesの結果を見たことがありません.しかしながらアメリカではmagnet療法がもっと盛んになっていくようです.
ところでdouble blind studiesと言えば,Archives of Dermatology,7月号868ページに“Information for Authors and Readers”という記事が出ています.これはもちろん大変厳しい規則が情報提供の仕方や参考文献の作者紹介,またrandomized controlled trialのやり方にまでわたって記述されています.それとJournal of American Medical Association(JAMA)の7月号,84ページに独自の“Instruction for Authors”を出しています.こちらのほうには2ページにわたって“Checklist for Authors Submitting Reports of Randomized Controlled Trials to JAMA”が印刷されています.もしあなたが論文を提出したいと思うならば,ぜひとも雑誌側が要求する必要事項を守って下さい.他には自分の研究を始める前にそれぞれの雑誌社が要求する事項をリサーチして下さいね.
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