連載
Practical English for Busy Physicians・14
Steven D. Emmet
1
1California大学
pp.188
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901453
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主語を明確に.灯台もと暗し.新語について
私は次のようなリポートを読みました.“Materials”において“Samples were obtained from…patients in Country A and Country B.”そして“Methods”では次の単語で始まっていました.“They were ultracentrifuged…”
私は,それがサンプルであり患者ではないと判るまでしばらくの間頭の中で遠心分離器にかけられたA国とB国の患者を想像してしまいました.これは随分残酷なことですよね.それぞれの関連のある文節でも必ず“they,it,he”等と明確にさせなければなりません.たとえそれが上記のように前後した文であってもですよ.それから結果報告の所では“And it has not been reported that…”で始まっていました.そう,私の記事を読んでいる忠実な読者の方はお判りと思いますが,決して“And”で文章を始めないし,決して“This is the first case”とか“It has not been reported”としないで下さい.誰かが100年前の論文やほとんどの人が知らないような大変珍しいジャーナルの中から前例を持ち出すかもしれません.常に“As far as we know, there has never…”というふうに婉曲にしたら良いでしょう.
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