Japanese
English
臨床統計
乾癬患者における関節症状の臨床的検討
A clinical study of psoriatic patients with arthritis
北田 昭仁
1
,
伊丹 聡巳
1
,
上出 良一
1
,
新村 眞人
1
Akihito KITADA
1
,
Satomi ITAMI
1
,
Ryouichi KAMIDE
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
乾癬
,
関節症性乾癬
,
リウマチ因子
Keyword:
乾癬
,
関節症性乾癬
,
リウマチ因子
pp.693-697
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902969
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1994〜1995年の2年間に慈恵医大皮膚科乾癬専門外来を受診した105例の乾癬患者にっいて,皮膚症状以外の合併症につきレトロスペクティブに調査し,中でも関節症状を有する症例について臨床的に検討した.男性71例,女性34例で平均年齢は43,3歳.臨床病型は尋常性乾癬98例,急性滴状乾癬5例,膿疱性乾癬2例であった.68例に皮膚症状以外の合併症を認め,関節症状25例,高脂血症21例,肝障害19例,爪甲の変形16例,高血圧16例,腎障害9例であり,関節症状の合併が最も多くみられた.関節症状は疼痛を訴えるものが20例と大半を占め,同時に関節の腫脹を認めるものは10例であった.内訳は男性18例,女性7例,平均年齢49.3歳で関節症状は皮疹の出現から5〜10年遅れて発症するものが15例と多く,罹患関節は手指関節,膝関節,手関節に多く,特にPIP関節,MP関節に多くみられた.また,3例が関節症性乾癬,1例は慢性関節リウマチの合併と診断した.
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