Japanese
English
症例報告
メシル酸ガべキサート(FOY(R))による皮膚障害の2例
Two cases of cutaneous damage due to gabexate mesilate
亀井 和可奈
1
,
知野 剛直
1
,
米田 和史
1
Wakana KAMEI
1
,
Takenao CHINO
1
,
Kazufumi YONEDA
1
1岐阜市民病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Gifu Municipal Hospital
キーワード:
メシル酸ガべキサート
,
皮膚障害
,
血管外漏出
,
濃度依存性
Keyword:
メシル酸ガべキサート
,
皮膚障害
,
血管外漏出
,
濃度依存性
pp.639-641
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100750
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要約 症例1:33歳,女性.汎発性血管内血液凝固症候群(DIC)の治療のため,末梢静脈よりメシル酸ガベキサート(FOY(R))を持続点滴された.点滴終了より1週間後,同部位のそう痒,腫脹と索状の硬結が出現した.
症例2:74歳,女性.急性膵炎の治療のため,末梢静脈より(FOY(R))の点滴を受けた.点滴漏出を起こし,翌日点滴部位の腫脹,疼痛が出現した.刺入部は壊死を伴っていた.医原性の皮膚障害を起こす薬剤として,抗癌剤はよく知られており注意深く投与されるが,ほかの薬剤については十分な注意が払われていないのが現状である.(FOY(R))は血管外漏出や濃度依存性の皮膚障害の報告が散見されており,投与の際注意すべき薬剤の一つである.
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