Japanese
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特集 薬疹・薬物障害
ウェルニッケ脳症に対して投与したフルスルチアミン(アリナミン® F)の血管外漏出により皮膚壊死を生じた2例
Two Cases of Skin Necrosis Caused by Extravascular Leak of Fursultiamine Administered for Wernicke’s Encephalopathy
川島 啓道
1
,
飛田 泰斗史
1
,
大羽 美奈
2
,
佐々木 健介
3
,
尾田 睦美
4
Hiromich KAWASHIMA
1
,
Yasutoshi HIDA
1
,
Mina OHA
2
,
Kensuke SASAKI
3
,
Mutsumi ODA
4
1徳島赤十字病院,皮膚科(主任:飛田泰斗史部長)
2同,救急科
3同,形成外科
4同,看護部
キーワード:
皮膚潰瘍
,
血管外漏出
,
ウェルニッケ脳症
,
フルスルチアミン
,
アリナミン® F
Keyword:
皮膚潰瘍
,
血管外漏出
,
ウェルニッケ脳症
,
フルスルチアミン
,
アリナミン® F
pp.304-305
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001836
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現病歴 10月初旬,朝から発語を認めなくなったため当院へ救急搬送された。頭部CT,頭部MRIでは脳出血,脳梗塞は認めず,血液検査では意識障害の原因となる異常は認めなかった。連日,大量の飲酒歴があり,ウェルニッケ脳症を疑い左足背の末梢静脈より輸液ポンプを使用し,フルスルチアミン(アリナミン® F)を1500mg/日投与した。投与5日目に同部で血管外漏出があり,水疱を形成したため,投与7日目に当科を紹介受診した。
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