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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999
4 皮膚疾患治療のポイント
軽症型全身性エリテマトーデスの治療
The treatment of mild cases of systemic lupus erythematosus
石黒 直子
1
Naoko ISHIGURO
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
軽症型全身性エリテマトーデス
,
intermediate LE
,
治療
Keyword:
軽症型全身性エリテマトーデス
,
intermediate LE
,
治療
pp.123-126
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902872
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盛岡らの分類による軽症型全身性エリテマトーデス(SLE)の症例の治療の実際について述べた.軽症型SLEには,基本的にはSLEだがアメリカリウマチ協会(ARA)の診断基準を満たさないinterniediate LE(ILE)IIと,ARAの診断基準は満たすが,腎症状,中枢神経症状,血小板減少,溶血性貧血,漿膜炎のいずれも伴わないSLE Iが含まれる.その中でも,ILE IIにとどまりSLE Iに移行せずに経過する症例の6割以上は,プレドニゾロンで25mg/日以下と,比較的低用量のステロイドでコントロール良好である.皮膚科領域においては,これら軽症例の存在を認識した上で,個々の症例において適切な治療の選択をすることが必要と思われる.
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