増大号 症例から学ぶ 疾患と検査値の推移
5章 膠原病・免疫疾患
全身性エリテマトーデス
岩崎 由希子
1
1埼玉医科大学病院リウマチ・膠原病科,緩和医療科
pp.333-340
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208938
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Point
●全身性エリテマトーデス(SLE)は全身性の慢性炎症性疾患で,ステロイドを中心とした治療の進歩により予後は改善したものの,寛解・増悪を繰り返すことが多い.
●抗核抗体(ANA)は対応する核内抗原により染色パターンはさまざまあるものの,少なくとも活動期には通常陽性となり,ANA陰性のSLEは珍しい.
●抗ds-DNA抗体,補体価などは一般的には疾患の活動性を反映して変動する.
●SLEに特異性の高い自己抗体として抗ds-DNA抗体の他,抗Sm抗体が知られる.
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