Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999
4 皮膚疾患治療のポイント
ステロイドの作用機序:最近の考え方
Mechanisms of action of glucocorticoids:A recent aspect
川合 眞一
1
Shinichi KAWAI
1
1聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター
1Institute of Medical Science, St. Marianna University School of Medicine
キーワード:
ステロイドレセプター
,
抗炎症作則
,
免疫抑制作用
,
シクロオキシゲナーゼ
,
転写因子
Keyword:
ステロイドレセプター
,
抗炎症作則
,
免疫抑制作用
,
シクロオキシゲナーゼ
,
転写因子
pp.118-122
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902871
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本来は内因性ホルモンである糖質コルチコイド(以下ステロイド)は代謝調節に関わる多くの作用を有しているが,治療に用いられる場合,抗炎症および免疫抑制の薬理効果を期待して投与する.本稿では,ステロイドの作用機序を歴史的観点からとらえ,薬理作用のまとめ,抗炎症および免疫抑制作用の作用点,細胞内作用機序の端緒であるステロイドレセプターの働きと,順を追って話を進めた.さらに,分子生物学的作用機序として,最近精力的に研究されている分野である,ステロイドレセプターの転写因子としての機能につきまとめてみたい.
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