今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患
全身性エリテマトーデス(SLE)と抗リン脂質抗体症候群
全身性エリテマトーデスの治療
縄田 泰史
1
,
高林 克日己
1
1千葉大学医学部第2内科
pp.1731-1733
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907006
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ポイント
●全身性エリテマトーデス(SLE)の治療方針は,全身的疾患活動性と臓器病変の活動性・重症度の両者で決定される.
●最も活動性・重症度の高い病変を基準にして治療を行う.
●補体の著明な低下は,高い疾患活動性を示す.
●ステロイド剤や免疫抑制剤の副作用を熟知し,早期の対処および予防が重要である.特に高齢者では注意を要する.
●シクロフォスファミド大量静注(IVCY)療法は,腎病変のみならずCNSル一プスにも有効である.
●ステロイド剤は,補体(C3)・抗dsDNA抗体価を目安に,再燃しない必要十分な維持量まで徐々に漸減する.
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