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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999
4 皮膚疾患治療のポイント
円板状エリテマトーデスのdiaphenylsulfone(DDS)療法
Treatment with diaphenylsulfone in discoid lupus erythematosus
安部 正敏
1
,
石川 治
1
Masatoshi ABE
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
DDS(diaphenylsulfone)
,
円板状エリテマトーデス
,
DDS症候群
,
TNF-α
Keyword:
DDS(diaphenylsulfone)
,
円板状エリテマトーデス
,
DDS症候群
,
TNF-α
pp.127-132
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902873
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円板状エリテマトーデスに対するdiaphenylsulfone(DDS)療法の臨床的有用性について述べた.円板状エリテマトーデス患者計17例に,DDS1日量25〜50mgの少最経口投与を行い,17例中12例に有効性が認められ,更に8例は臨床症状改善により本剤投与を中止した.著効した症例の多くは,投与開始後比較的早期より皮疹が軽快した.副作用により投与を中止した例は1例のみであり,DDS療法は円板状エリテマトーデスに対して比較的安全な内服療法であると思われた.一般的に円板状エリテマトーデスに対する治療は,副腎皮質ステロイド外用療法が第1選択である.しかし,外用治療に抵抗する例も多く,臨床症状が比較的高度な例においてはDDS療法をまず試みるべきであろう.また,本療法を施行する上で,DDS投与を4週間程度継続しても変化のない例では,DDS増量や他治療を検討する必要がある.
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