特集 病気の分子細胞生物学
10.膠原病
全身性エリテマトーデス
熊倉 俊一
1
,
山内 康平
2
Shunichi Kumakura
1
,
Yasutaka Yamauchi
2
1島根医科大学第三内科
2那賀病院リウマチ科
pp.474-476
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901769
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[疾患概念]
全身性エリテマトーデス(SLE)は代表的な全身性自己免疫疾患であり,抗DNA抗体をはじめとする多彩な自己抗体の出現を特徴とする。臓器非特異的自己免疫疾患であり,多臓器に障害をきたす。SLEの発症には遺伝的素因,環境因子,性ホルモンなどの多因子が関与するといわれているが,いまだその原因は明らかでない。しかしながら,近年の分子生物学的手法の進歩に伴い,SLEの病因・病態の解明に迫る新しい知見が数多く報告されている。本稿では,SLEの病因・病態に関する最新の知見について概説する。
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