Japanese
English
症例報告
カシューナッツシェルオイル皮膚炎の1例
A case of cashew nut shell oil dermatitis
服部 尚子
1
,
笠井 紫乃美
1
,
長谷川 毅
1
,
日野 治子
1
Naoko HATTORI
1
,
Shinomi KASAI
1
,
Takeshi HASEGAWA
1
,
Haruko HINO
1
1公立学校共済組合関東中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kanto Central Hospital
キーワード:
カシューナッツシェルオイル
,
接触皮膚炎
,
交差感作
,
カルダノール
Keyword:
カシューナッツシェルオイル
,
接触皮膚炎
,
交差感作
,
カルダノール
pp.23-25
発行日 1999年1月1日
Published Date 1999/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902748
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51歳,女性.カシュー®塗料使用後両前腕に皮疹が生じた.貼布試験にて使用した塗料のほか,カシューナッツシェルオイル,カルダノール,ウルシオールに強陽性であった.カシューナッツシェルオイルは,以前よりカシューナッツ栽培従事者に接触皮膚炎を起こすことで有名であるが,カシューナッツの殻に含まれているため,日本では接触の機会が少なく,自験例は本邦2例目の報告である.しかしながら,漆,ぎんなん,かくれみの,ハゼノキ,マンゴーなどと交差感作しやすく,当科を受診したぎんなん・漆かぶれの患者では貼布試験を施行した全例にカシューナッツシェルオイルとの交差感作がみられた.今後注意すべき感作源と考えられる.
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