Japanese
English
症例報告
眼鏡フレームの“先セル”による接触皮膚炎
Allergic contact dermatitis due to coloring agents in end-pieces of eyeglasses
日野 治子
1
,
長谷川 毅
1
,
湧川 基史
1
,
鹿庭 正昭
2
,
見城 一敏
3
Haruko HINO
1
,
Takeshi HASEGAWA
1
,
Motoshi WAKUGAWA
1
,
Masaaki KANIWA
2
,
Kazutoshi KENJO
3
1関東中央病院皮膚科
2国立医薬品食品衛生研究所
3コンテス
1Department of Dermatology, Kanto Central Hospital
2National Institute of Health Science
3Comtesse Co
キーワード:
眼鏡フレーム
,
接触皮膚炎
,
着色剤
Keyword:
眼鏡フレーム
,
接触皮膚炎
,
着色剤
pp.701-703
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902624
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31歳,男性.眼鏡フレームの“先セル”の当たる両耳介上部の皮膚病変を主訴に来院した.接触皮膚炎を疑い,皮疹治癒後に原因を検索した.メーカーから提供を受けた樹脂,色素成分をパッチテストしたところ,樹脂サンプルは陰性,色素成分は強陽性を呈し,茶色の着色剤(TAP−72546)によるものと判明した.色素を成分分析したところ,2種の成分を得た.メーカーからペリノン系染料,アンスラキノン系染料との情報を得たが,患者の協力が得られず,これ以上には原因究明がなし得なかったが,着色剤は強い感作原因になり得ることが言える.
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