Japanese
English
症例報告
ラベンダーオイルにより生じた接触皮膚炎の1例
A case of allergic contact dermatitis caused by lavender oil
笹田 昌宏
1
,
近藤 光一
2
Masahiro SASADA
1
,
Kouichi KONDOU
2
1よつば皮膚科
2あやせ駅前整形外科・内科
1Yotsuba Dermatology Clinic,Tokyo,Japan
2Ayase-ekimae Orthopedics and Internal Medicine Clinic,Tokyo,Japan
キーワード:
ラベンダーオイル
,
接触皮膚炎
,
貼布試験
,
リナリル酢酸
Keyword:
ラベンダーオイル
,
接触皮膚炎
,
貼布試験
,
リナリル酢酸
pp.755-758
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103043
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要約 13歳,男児.胸部,背部,両肩部にかけて浮腫性紅斑が出現したため翌日に当科を受診した.紅斑は帯状に分布していた.抗アレルギー剤内服,ステロイド剤外用による加療によりほぼ1週間で皮疹は治癒した.初診から2か月後に浮腫性紅斑が再び出現,紅色丘疹も伴っていた.問診の結果,初診時・再診時とも,発症直前に同一メーカーの入浴剤を使用していたことが判明し,含有成分を検討した結果,ラベンダーオイルが原因物質として疑われた.再診時には紅色丘疹の出現と紅斑の拡大を認めたため,抗アレルギー剤内服,ステロイド剤外用に加えプレドニゾロン20mgの内服により加療を行ったところ,ほぼ1週間で皮疹は治癒した.治癒後に実施した貼布試験ではラベンダーオイルが陽性を示した.さらに,入浴剤に含まれる酒石酸が接触性皮膚反応を増強した可能性を考えた.
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