Japanese
English
症例報告
セファレキシンとの交叉反応を認めなかったセファクロルによるアナフィラキシー型薬疹の1例
A case of cefaclor-induced anaphylaxis without cross reactivity to cefalexin
福永 瑞穂
1
,
鶴 顕太
1
,
児玉 昌子
1
,
原田 晋
1
,
堀川 達弥
1
,
市橋 正光
1
Mizuho FUKUNAGA
1
,
Kenta TSURU
1
,
Atsuko KODAMA
1
,
Susumu HARADA
1
,
Tatsuva HORIKAWA
1
,
Masamitsu ICHIHASHI
1
1神戸大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kobe University, School of Medicine
キーワード:
セファクロル
,
I型アレルギー
,
交叉反応
Keyword:
セファクロル
,
I型アレルギー
,
交叉反応
pp.815-817
発行日 1998年9月1日
Published Date 1998/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902654
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35歳,男性.以前にも抗生剤内服にてアナフィラキシー発作を生じたことがある.感冒にてセファクロルを服用した際,約30分後より呼吸困難および胸部絞扼感が出現し,全身の掻痒感と発赤も認められた.内服誘発テストの結果,セファクロル1/100錠にて軽度の呼吸困難と胸部絞扼感が生じたため,同剤によるアナフィラキシー型薬疹と診断した.セファレキシンの内服テストは陰性で交叉反応を示さなかった.自験例のようにセファレキシンと交叉反応を示さない症例の存在はセファクロルにおけるI型アレルギー反応の抗原決定基を考える上で興味深く思われた.
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