Japanese
English
原著
セファレキシンによる固定疹の1例
FIXED DRUG ERUPTION DUE TO CEPHALEXIN
湖山 里美
1
,
服部 怜美
1
,
岩崎 隆
1
,
本田 光芳
1
Libi KOYAMA
1
,
Satomi HATTORI
1
,
Takashi IWASAKI
1
,
Mitsuyoshi HONDA
1
1日本医科大学付属第二病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Medical School
pp.335-339
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201134
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41歳,男子,医師
昭和46年3月頃よりセファレキシンを頻回にわたり内服していた.昭和47年3月,セファレキシン1日1500mg,分3,4日間内服により下口唇,外陰部に固定疹が出現した.その後,ジクロキサシリン内服により,同一部位に,ピリピリした感じが生じた.
著者らは,本症例の原因薬剤をセファレキシンと断定し,ジクロキサシリンとの交叉反応の可能性も推測して,セファロスポリン系薬剤およびペニシリン系薬剤による貼布試験,掻皮試験,内服試験を試みた.
その結果,セファレキシンの内服試験のみが陽性を示し,ジクロキサシリンとの交叉反応は認められなかつた.
内服試験法は,従来一般に行なわれていた方法とことなり,内服量は,常用1日量ないしはその1.5倍とし,内服日数も1日から3日間の連続投与を行なつた.
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