Japanese
English
症例報告
AIDS患者に生じた紅皮症の1例
A case of ervthroderma in a patient with AIDS
有川 順子
1
,
栗島 悦子
1
,
村田 恭子
1
,
乃木田 俊辰
1
,
川島 眞
1
Junko ARIKAWA
1
,
Etsuko KURISHIMA
1
,
Yasuko MURATA
1
,
Toshitatsu NOGITA
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical College
キーワード:
紅皮症
,
AIDS
Keyword:
紅皮症
,
AIDS
pp.226-228
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902458
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57歳,男性.1995年9月頃より四肢に瘙痒を伴う落屑性紅斑が出現し,近医で乾癬の診断のもとにチガソン®が投与されたが軽快せず,翌年7月当科を受診した。なお,半年間で12kgの体重減少を認めた.初診時,躯幹,四肢に落屑を伴うびまん性の浸潤性紅斑を認め,掌蹠には角化,亀裂を伴う紅斑局面,また口内カンジダ症を併発していた.組織学的には亜急性湿疹の像を呈していた.抗HIV抗体陽性,末梢血CD4陽性細胞数2.3個/μlよりAIDSと診断.皮疹はステロイド剤の外用にて軽快し,併発したカリニ肺炎にはST合剤の投与が奏効するも多臓器不全のため死亡した.
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