Japanese
English
症例報告
汎発化したHallopeau稽留性肢端皮膚炎の1例
A case of acrodermatitis continua with generalized eruption
松島 陽一郎
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
,
宮地 良樹
1
Yoichiro MATSUSHIMA
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
Hallopeau稽留性肢端皮膚炎
,
エトレチナート
Keyword:
Hallopeau稽留性肢端皮膚炎
,
エトレチナート
pp.1094-1096
発行日 1997年12月1日
Published Date 1997/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902379
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71歳,男性.1994年夏より手指爪甲周囲に発赤と小膿疱が出現.その後爪甲が変形し,一部は脱落した.1995年夏,発熱とともに同様の変化が足趾にも出現し,躯幹,頭部に膿疱を伴う紅斑が生じたため当科を受診した.膿疱内容は無菌性で,組織学的に錯角化,表皮突起の延長とKogojの海綿状膿疱を認めた.臨床・組織像よりHallopeau稽留性肢端皮膚炎の汎発型と診断し,エトレチナートとプレドニゾロンの全身投与を併用し,軽快した.本症に対する副腎皮質ホルモン剤の全身投与の是非については議論のあるところであるが,副腎皮質ホルモン剤の即効性は優れており,症例を選んで適切に使用すれば本症の治療に有用であると思われた.
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