Japanese
English
症例報告
温泉浴により誘発されたHallopeau稽留性肢端皮膚炎汎発型の1例
A case of Hollopeau acrodermatitis continua with generalized pustulization precipitated by balneotherapy
周東 朋子
1
,
安部 正敏
1
,
長谷川 道子
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
,
服部 瑛
2
Tomoko SHUTO
1
,
Masatoshi ABE
1
,
Michiko HASEGAWA
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Akira HATTORI
2
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学
2はっとり皮膚科クリニック
1Department of Dermatology,Gunma University Graduate School of Medicine
2Hattori Dermatological Clinic
キーワード:
Hallopeau稽留性肢端皮膚炎汎発型
,
温泉
Keyword:
Hallopeau稽留性肢端皮膚炎汎発型
,
温泉
pp.24-26
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100480
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 50歳,男性.初診の約1年前より,両手指および足趾の爪周囲に膿疱を伴う紅色皮疹が生じ,その後爪甲の変形をきたした.近医皮膚科で,Hallopeau稽留性肢端皮膚炎と診断されてエトレチナート内服,ステロイド外用による加療を受けていた.しかし,症状は軽快・増悪を繰り返していた.自ら草津温泉での温泉浴を開始したところ,翌日より皮疹は増悪し,全身倦怠感,発熱が出現したため,当科へ入院した.Hallopeau稽留性肢端皮膚炎汎発型と診断し,エトレチナート内服,ステロイド外用による加療を開始したところ,症状は速やかに改善した.自験例では温泉浴により汎発化が誘発されたと考えた.
周東朋子,他:臨皮60:24-26,2006
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.