Japanese
English
症例報告
アモキシシリンによる猩紅熱型薬疹の1例—内服試験による固定薬疹様症状の誘発
A case of drug eruption due to amoxicillin: Challenge test induced a fixed drug eruption
石田 としこ
1
,
大橋 明子
1
,
玉置 昭治
1
Toshiko ISHIDA
1
,
Akiko OHASHI
1
,
Akiharu TAMAKI
1
1淀川キリスト教病院皮膚科
1Yodogawa Christian Hospital
キーワード:
アモキシシリン
,
猩紅熱型薬疹
,
固定薬疹
,
内服試験
Keyword:
アモキシシリン
,
猩紅熱型薬疹
,
固定薬疹
,
内服試験
pp.1177-1179
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901387
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10歳,男児.慢性鼻炎にてプロナーゼ,塩化リゾチーム,アモキシシリンを内服し,発熱を伴った猩紅熱様皮疹が出現した.皮膚貼布試験は陰性.プロナーゼ,塩化リゾチームの常用量による内服試験は陰性.アモキシシリン内服試験にて固定薬疹様皮疹が誘発された.自験例は内服試験にて急性期とは異なる皮疹が誘発された.その理由として,1)同一薬剤に2つの異なったタイプのアレルギーが併存している,2)皮疹の形態は異なってみえるが本質的には同一機序によるアレルギー,3)急性期の皮疹はアレルギーでなく,誘発疹のみがアレルギーである.以上の3つの可能性を考え,若干の文献的考察を加えた.
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