Japanese
English
症例報告
胸壁冷膿瘍の1例
Acase of cold abscess
熊谷 浩子
1
,
工藤 清孝
1
,
宮武 博之
2
Hiroko KUMAGAI
1
,
Kiyotaka KUDO
1
,
Hiroyuki MIYATAKE
2
1半田市立半田病院皮膚科
2半田市立半田病院内科
1Department of Dermatology, Handa City Hospital
2Department of Internal Medicine, Handa City Hospital
キーワード:
冷膿瘍
,
PCR法
,
皮膚結核
Keyword:
冷膿瘍
,
PCR法
,
皮膚結核
pp.717-719
発行日 1997年8月1日
Published Date 1997/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902288
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最近では稀な疾患となった胸壁冷膿瘍の1例を経験した.患者は70歳,男性.右側胸水の治療中に,右胸壁に排膿を伴う腫瘤を形成した.胸水および腫瘤の細菌培養,組織検査はすべて陰性であったが,腫瘤組織にpolymerase chainreaction(PCR)法を用いることにより結核菌を同定し,冷膿瘍と診断することができた.抗結核剤の内服にて胸水,腫瘤とも軽快した.冷膿瘍の診断にPCR法は有用であると思われた.
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