Japanese
English
症例報告
頭部に発症した大型の単発型若年性黄色肉芽腫の1例
A case of large solitary juvenile xanthogranuloma on the scalp
田村 政昭
1
,
秋元 幸子
1
,
大西 一徳
1
,
石川 治
1
,
宮地 良樹
1
Masaaki TAMURA
1
,
Sachiko AKIMOTO
1
,
Kazunori OHNISHI
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
単発型若年性黄色肉芽腫
Keyword:
単発型若年性黄色肉芽腫
pp.639-641
発行日 1997年7月1日
Published Date 1997/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902266
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6か月,女児.生下時より頭頂部に大豆大ほどの紅色で隆起した皮疹があり,その後増大し,黄色調を帯びてきた.初診時には24×22mm,帯黄色の結節で,組織学的に真皮全層に泡沫細胞,Touton型巨細胞の稠密な浸潤を認め,若年性黄色肉芽腫(juvenile xanthogranuloma,JXG)と診断した.単発型のJXGについて文献的考察を加えたところ,頭部・顔面発症が54.2%と多いこと,また直径10mm以上の例が44.2%で多発型のJXGに比し,大型のものが多いことが特徴として認められた.
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