皮膚科図譜・121
Sporotrichosis(単発肉芽腫型)
水野 信行
1
,
香川 三郎
1
,
富沢 尊儀
1
Nobuyuki MIZUNO
1
,
Saburo KAGAWA
1
,
Takayoshi TOMIZAWA
1
1東京大学皮膚科
1Department of Dermatology, School of Medicine, Tokyo University
pp.463
発行日 1961年6月1日
Published Date 1961/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203061
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患者 9歳男子。約1年前,右上眼瞼に蚊に螫された様な腫瘤を生じ,漸次増大したが,また一時膿の分泌をみたこともあつた。種々の外用療法を試みたが無効。
現症 右上眼瞼の外側半分の部分に,1.5×0.7cm大,楕円形,扁平隆起性の赤色肉芽性腫瘍があり,表面に褐色乃至白色の落屑を附け,弾力性硬,圧痛をみない。この肉芽腫の内外側及び眼瞼縁は瘢痕萎縮化し,一部はSkin tag様に突出する(第1図)。局所淋巴腺腫脹は認むべきものがない。
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