Japanese
English
症例報告
大型の結節が多発した若年性黄色肉芽腫の1例
A case of juvenile xanthogranuloma clinically presenting multiple unusually large nodules
後藤 康文
1
,
中藤 奈美
1
,
松本 和彦
1,2
,
斎田 俊明
1
Yasufumi GOTO
1
,
Nami NAKATO
1
,
Kazuhiko MATSUMOTO
1,2
,
Toshiaki SAIDA
1
1信州大学医学部皮膚科学教室
2信州大学医学部附属病院治験管理センター
1Department of Dermatology,Shinshu University School of Medicine
2Clinical Trial & Research Center,Shinshu University Hospital
キーワード:
若年性黄色肉芽腫
,
多発
,
大型結節
Keyword:
若年性黄色肉芽腫
,
多発
,
大型結節
pp.433-436
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100905
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2か月,女児.生後10日から出現した全身に多発する結節を主訴に来院した.初診時,最大9mmまでの9個の結節が散在性に認められ,病理組織学的に若年性黄色肉芽腫と診断した.眼科的には右眼底に脈絡膜隆起性病変を認めたが,内臓諸臓器には異常を認めなかった.生後6か月まで皮膚結節は増大・増数し,最大径30mmまで,数は20個以上まで増加したが,その後,結節は徐々に平坦化してきた.自験例のように大型の結節が多発する若年型黄色肉芽腫は,調べえた限り報告されておらず,稀な症例と考えられた.
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