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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
5 皮膚科医のための臨床トピックス
プリオン
Prions
鈴木 尋之
1
Hiroyuki SUZUKI
1
1花王(株)生物科学研究所
1Biological Science Laboratories, Kao Corporation
キーワード:
プリオン
,
プリオン病
,
PrPC
,
PrPSc
Keyword:
プリオン
,
プリオン病
,
PrPC
,
PrPSc
pp.175-177
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902200
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スクレイピーの感染因子として提唱されたプリオンは,現在ではクロイツフェルト・ヤコブ病,ウシ海綿状脳症などのプリオン病の感染因子として広く受け入れられている.プリオンの構成成分は蛋白質(プリオン蛋白質:PrP)と考えられており,感染動物にも正常動物にも存在している.両者は同一の遺伝子によりコードされているが,二次構造に差があり,また感染型PrP(PrPSc)はコア蛋白質(PrP27-30)を持つなど,正常型PrP(PrPC)とは異なる性状を示す.PrPScの増殖にはPrPCが必要であることが示されている.近年,ウシ海綿状脳症とヒトの新型クロイツフェルト・ヤコブ病との関係が注目されている.
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