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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
5 皮膚科医のための臨床トピックス
「らい予防法」の廃止と皮膚科医の役割
The abolition of Japan's leprosy prevention law and the role of dermatologist
中嶋 弘
1
,
石井 則久
1
,
杉田 泰之
1
,
宮本 雅人
1
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Norihisa ISHII
1
,
Yasuyuki SUGITA
1
,
Masato MIYAMOTO
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
ハンセン病
,
強制隔離
,
人権侵害
,
日本ハンセン病学会
,
抗ハンセン病剤
Keyword:
ハンセン病
,
強制隔離
,
人権侵害
,
日本ハンセン病学会
,
抗ハンセン病剤
pp.178-179
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902202
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- Abstract 文献概要
わが国におけるらい対策の根幹を成してきた「らい予防法」は,約90年の長い歴史を経て,この度,やっと廃止になった.これに伴い,①ハンセン病は普通の細菌感染症となり,届出の義務は不要となった,②らいは一般用語のみならず,医学用語,法律用語においてもハンセン病と呼ばれることになった,③新たに発生する患者については,一般の医師により外来を中心に,保険診療が行われることになった.しかし,現実には皮膚科医が診療することが多いと思われる,④関係諸団体,医療関係者などは,一般市民に対してハンセン病の正しい知識を啓蒙し,偏見,差別,人権侵害を払拭するように努める義務がある.
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