Japanese
English
症例報告
インターフェロンα筋注部位に生じた巨大皮膚潰瘍
Giant cutaneous ulcers secondary to intramuscular injections of interferon α
木花 光
1
,
長谷川 喜厚
1
,
小林 孝志
1
Akira KONOHANA
1
,
Yoshiatsu HASEGAWA
1
,
Takashi KOBAYASHI
1
1済生会横浜市南部病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama Southern Hospital
キーワード:
インターフェロンα
,
皮膚潰瘍
,
皮膚壊死
Keyword:
インターフェロンα
,
皮膚潰瘍
,
皮膚壊死
pp.941-943
発行日 1996年10月1日
Published Date 1996/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902009
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腎癌の69歳男に,家人がインターフェロンαの筋肉注射を続けていたところ,注射部位の両側臀部に巨大な皮膚潰瘍が生じた症例を報告した.機序として,誤って皮下織に注入された本剤が軽微な炎症を惹起し,その炎症が修復される間もない,同一部位への頻回の投与が炎症を悪化させ,上方の皮膚への血流を断ち壊死に陥らせたと考えられた.この副作用を予防するためには,注射部位をローテートして同一部位への連続の注射を避けることが肝要であろう.
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