Japanese
English
症例報告
造影剤の皮内テストにより発症した薬疹
A case of drug eruption induced by intradermal test of contrastmedium
玉置 昭治
1
,
石田 としこ
1
,
中村 麻紀
1
Akiharu TAMAKI
1
,
Toshiko ISHIDA
1
,
Maki NAKAMURA
1
1淀川キリスト教病院皮膚科
1Division of Dermatology, Yodogawa Christian Hospital
キーワード:
造影剤
,
予備テスト
,
皮内テスト
,
多形滲出性紅斑型薬疹
Keyword:
造影剤
,
予備テスト
,
皮内テスト
,
多形滲出性紅斑型薬疹
pp.273-275
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901146
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不用意なヨード造影剤の皮内テストにより発症した多形滲出性紅斑型薬疹の1例を報告した.患者は30歳の女性.不妊のためヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルの皮内テストによる予備テストを受け,当日子宮卵管造影を施行された.9日目に皮内テスト部に発赤,腫脹,小水疱,水疱形成をみた.さらに6日後には体幹,反対側上肢にも紅斑性丘疹の新生をみ,多形滲出性紅斑様に拡大した.ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルの皮疹部でのパッチテストは陽性生を示したため本剤による多形滲出性紅斑型薬疹と診断した.ヨード造影剤の不用意な予備テストの問題点にふれ,予備テストを行う場合は本試験の直前24時間以内の静注法で行い,予備テストとしての皮内テストは行うべきでないと考えた.
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