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特集 最近のトピックス2004 Clinical Dermatology 2004
3.新しい検査法と診断法
慢性蕁麻疹の自己血清皮内テスト
Autologous serum skin test for chronic urticaria
秀 道広
1
,
亀好 良一
1
Michihiro HIDE
1
,
Yosikazu KAMEYOSHI
1
1広島大学大学院皮膚科学
1Depertment of Dermatology,Graduate School of Biomedical Sciences Hiroshima University
キーワード:
慢性蕁麻疹
,
自己血清
,
ヒスタミン
,
皮内テスト
,
自己抗体
Keyword:
慢性蕁麻疹
,
自己血清
,
ヒスタミン
,
皮内テスト
,
自己抗体
pp.66-71
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100652
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明らかな誘因なく皮疹の出没を繰り返す慢性蕁麻疹には,自己血清を皮内注射することにより紅斑と膨疹を生じるものがある.自己血清による皮内反応では滅菌ガラス真空採血管を用いて血清分離し,そのうちの50μlを皮内注射して30分後の紅斑と膨疹の大きさを測定する.判定の方法としては膨疹の直径を評価の対象にする報告が多いが,われわれは紅斑の直径を生理食塩水およびヒスタミンにより生じた反応の大きさと比較する方法を採用している.なお,本来なら皮内テスト実施2日以上前よりH1拮抗薬の投与を中止する必要があるが,陽性対照(ヒスタミン)および陰性対照(生理食塩水)をとれば,ヒスタミンH1受容体拮抗薬内服中でも自己血清に対する皮膚の反応性は評価することができる.最近,コリン性蕁麻疹,アスピリン(非ステロイド系消炎鎮痛薬)不耐症で自己血清の皮内注射に反応する例があることが報告されつつある.
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