Japanese
English
症例報告
Nested PCR法により迅速に診断し得た皮膚非定型抗酸菌症の1例
Rapid diagnosis of atypical mycobacteriosis of the skin by nested PCR
前口 瑞恵
1
,
間中 泉
1
,
川島 眞
1
Mizue MAEGUCHI
1
,
Izumi MANAKA
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical College
キーワード:
皮膚非定型抗酸菌症
,
新鮮凍結組織
,
nested PCR法
Keyword:
皮膚非定型抗酸菌症
,
新鮮凍結組織
,
nested PCR法
pp.1108-1110
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902050
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14歳,男.初診の2年前より金魚を飼育.4ヵ月前より右第2指背に難治性の紅色結節を認める.新鮮凍結組織の抗酸菌PCR法をシオノギバイオメディカルラボラトリーズに依頼し,抗酸菌群の16SrRNAおよび結核菌群のMPB70蛋白遺伝子を増幅させるプライマーを用いてnested PCR法を施行した.その結果,抗酸菌群DNA陽性,結核菌群DNA陰性であり,皮膚生検4日後には皮膚非定型抗酸菌症と確定診断し得.Ziehl—Neelsen染色,および小川培地での組織培養はともに陰性であった.本PCR法は感度および迅速性ともに優れた検査法として臨床的価値が高いものと思われた.
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