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特集 最近のトピックス1996 Clinical Dermatology 1996
1 最近話題の疾患
皮膚非定型抗酸菌症
Mycobacterial infections of the skin
伊藤 薫
1
Kaoru ITO
1
1新潟大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Niigata University School of Medicine
キーワード:
非定型抗酸菌症
,
Mycobacterium avium
,
PCR
,
マイクロプレート・ハイブリダイゼーション
,
DNA診断
Keyword:
非定型抗酸菌症
,
Mycobacterium avium
,
PCR
,
マイクロプレート・ハイブリダイゼーション
,
DNA診断
pp.13-16
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901833
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皮膚非定型抗酸菌感染症は,近年多くの報告があり,現在では最も多い皮膚抗酸菌症になりつつある.最近その中でMycobacterium aviumによる皮膚感染症の報告が散見されるようになってきた.本菌は従来,皮膚病変を生ずることは稀といわれていたが,本邦では小児例が増加してきており,また欧米ではAIDSに伴う感染症として重要になりつつある.皮膚病変としては丘疹,結節,膿瘍,潰瘍などを形成する.治療としてはいまだ定まった方法がないのが現状である.従来診断に苦慮していた非定型抗酸菌症に対して,最近DNAを用いた診断法が行われるようになってきた.その中でマイクロプレート・ハイブリダイゼーション法とPCR法を用いた菌種の同定法が特に皮膚感染症においては有用である.
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