Japanese
English
症例報告
Mycobacterium fortuitumによると思われた皮膚非定型抗酸菌症の1例
A case of subcutaneous infection due to Mycobacterium fortuitum
小関 伸
1
,
青木 武彦
1
,
近藤 慈夫
1
Shin KOSEKI
1
,
Takehiko AOKI
1
,
Shigeo KONDO
1
1山形大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yamagata University School of Medicine
キーワード:
Mycobacerium fortuitum
,
皮膚非定型抗酸菌症
Keyword:
Mycobacerium fortuitum
,
皮膚非定型抗酸菌症
pp.669-671
発行日 1997年7月1日
Published Date 1997/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902275
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39歳,主婦の右手および右前腕に生じた非定型抗酸菌症の1例を経験した.皮疹からの培養では菌の発育はみられなかったが,患者自宅の熱帯魚の水槽中の石よりMycobacterium for—tuitumが分離,同定された.本邦において本菌による皮膚感染症の報告は自験例を含めて17例であり,まとめてみると20〜50歳代に多く,男6例,女11例で,外傷の既往のあるものは7例,四肢に発症したものは11例,皮膚筋炎,白血病,尋常性乾癬,アトピー性皮膚炎などの合併症をもつものが多くみられた.
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