診断のポイント
非定型抗酸菌症
山本 正彦
1
1名大第1内科
pp.1882-1885
発行日 1971年12月10日
Published Date 1971/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203930
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非定型抗酸菌とは
非定型抗酸菌症は一般には結核症ときわめてよく類似しており,分離菌が非定型抗酸菌であるとの同定なくしては診断不可能である.したがって非定型抗酸菌という概念を明らかにする必要がある.
非定型抗酸菌の定義としては"ヒト型結核菌(ウシ型菌を含む)以外の抗酸菌"が現在通説のようである.したがって非定型抗酸菌は実に多数の雑多な抗酸菌の集合名であり,この中には多くの菌種(Species)として確立された菌もふくまれているし,またまだ未分類の菌もふくまれている.
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