Japanese
English
症例報告
胆管癌を合併した水疱性類天疱瘡の1例
A case of bullous pemphigoid with cholangiadenocarcinoma
高田 和美
1
,
轟 葉子
1
,
江藤 隆史
1
,
戸田 淨
1
Kazumi TAKADA
1
,
Yoko TODOROKI
1
,
Takafumi ETOH
1
,
Kiyoshi TODA
1
1東京逓信病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tokyo Teishin Hospital
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
胆管癌
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
胆管癌
pp.994-996
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902020
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激しい瘙痒を伴う紅斑で発症し,経過中に胆管癌の合併を診断した類天庖瘡の1例を報告した.症例は76歳,男性.初診の1カ月前より全身に激しい瘙痒を伴う浮腫性紅斑が多発.その後,緊満性水庖が出現.組織学的に表皮下水庖,蛍光抗体直接法で,基底膜部にIgG,C3の沈着を認め,水庖性類天庖瘡と診断した.プレドニゾロン30mg/日内服を開始し軽快.しかし,臨床検査でCA 19-9が上昇.全身検索の結果,胆管癌を発見した.プレドニゾロンを漸減,中止後の胆管癌の進行にもかかわらず皮疹の再燃は認めなかった.
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