Japanese
English
症例報告
蜂窩織炎を初発症状とした急性骨髄性白血病の1例
A case of acute myelocytic leukemia with phlegmone
吉川 由美子
1
,
水谷 仁
1
,
清水 正之
1
Yumiko YOSHIKAWA
1
,
Hitoshi MIZUTANI
1
,
Masayuki SHIMIZU
1
1三重大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Mie University, School of Medicine
キーワード:
蜂窩織炎
,
急性骨髄性白血病
,
compromised host
Keyword:
蜂窩織炎
,
急性骨髄性白血病
,
compromised host
pp.647-650
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901934
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27歳,女性.熱発を伴う,左大腿全体にわたる疼痛,発赤,腫脹が出現.基礎疾患の存在を疑い入院.検査にて,白血球減少と低色素性大球性貧血を認めた.末梢血液塗抹標本にて芽球様細胞および赤芽球を認め,骨髄生検にて急性骨髄性白血病(M2)と診断された.化学療法にて寛解を得た.皮疹は急速に潰瘍化し,化学療法の中断期間を利用し,チールシュ植皮術を施行し,上皮化した.1992年9月30日,実兄より骨髄移植を受けるも14日目より急性GVHDの症状が出現し,ステロイドパルス療法およびシクロスポリン抵抗性で,肺炎,腎不全を併発し,1993年5月死亡した.
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