Japanese
English
症例報告
上背部に生じた硬化性萎縮性苔癬の1例
A case of lichen sclerosus et atrophicus occurring on the upper back
天野 博雄
1
,
秋元 幸子
1
,
黒沢 元博
1
,
田村 多絵子
1
,
石川 治
1
,
宮地 良樹
1
Hiroo AMANO
1
,
Sachiko AKIMOTO
1
,
Motohiro KUROSAWA
1
,
Taeko TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
硬化性萎縮性苔癬
,
モルフェア
,
黒色面皰様の小丘疹
Keyword:
硬化性萎縮性苔癬
,
モルフェア
,
黒色面皰様の小丘疹
pp.337-339
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901818
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30歳,女性の左肩甲部に大きさ55×21mm,表面は軽度角化し,粗糙で,黒色面皰様の小丘疹を伴う不整形の白色硬化性局面を認めた.外陰部に皮疹は存在しなかった.病理組織学的に表皮は過角化,毛包角栓,マルピギー層の萎縮,表皮突起の扁平化を認め,真皮では表皮直下に著明な浮腫があり,真皮中層の血管および附属器周囲に単核球が巣状に浸潤していた.また弾性線維の細小化が真皮上層でみられた.毛包性角栓の存在を認めたことから自験例を外陰部以外に生じた硬化性萎縮性苔癬(LSA)と診断した.外陰部以外に生じたLSAとモルフェアの皮疹および組織所見の異同を検討した.
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