Japanese
English
症例報告
ベラプロストナトリウムにより扁平苔癬型薬疹が誘発された混合性結合組織病の1例
Drug eruption of lichen planus type due to beraprost sodium in a patient with mixed connective tissue disease
吉村 政章
1
,
山本 匡
2
Masaaki YOSHIMURA
1
,
Tadashi YAMAMOTO
2
1医療法人社団吉村医院
2医療法人社団山本皮膚科
1Yoshimura Clinic
2Yamamoto Dermatologic Clinic
キーワード:
ベラプロストナトリウム
,
扁平苔癬
,
混合性結合組織病(MCTD)
Keyword:
ベラプロストナトリウム
,
扁平苔癬
,
混合性結合組織病(MCTD)
pp.334-336
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901817
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66歳女性.両手指のレイノー現象と朝のこわばり感を主訴として来院.精査の結果,MCTDと診断した.レイノー現象の治療にベラプロストナトリウム(プロサイリン®)を処方したが,1ヵ月後より,両側手背から上肢にかけて紅斑性局面が出現,病理組織学的所見より扁平苔癬と診断した.薬剤中止により,皮疹は消退,さらに再投与により出現した.本薬剤による扁平苔癬型薬疹はまれであり,また免疫異常を有した患者に出現しており,興味ある症例と思われた.
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