Japanese
English
原著
急性骨髄性白血病に合併したSweet病
Sweet's syndrome in association with acute myelogenous leukemia
加藤 直子
1
,
松江 啓子
1
,
三品 孝行
2
,
相川 啓子
2
,
三国 主税
2
,
森岡 時世
3
Naoko KATO
1
,
Keiko MATSUE
1
,
Takayuki MISHINA
2
,
Keiko AIKAWA
2
,
Chikara MIKUNI
2
,
Tokiyo MORIOKA
3
1国立札幌病院皮膚科
2国立札幌病院内科
3市立小樽病院内科
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
2Department of Internal Medicine, National Sapporo Hospital
3Department of Internal Medicine, Otaru City General Hospital
キーワード:
Sweet病
,
急性骨髄性白血病
,
pathergy
,
HLA
Keyword:
Sweet病
,
急性骨髄性白血病
,
pathergy
,
HLA
pp.13-16
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901736
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急性骨髄性白血病に合併したSweet病の2例を報告する.症例1は20歳の女性で,急性骨髄性白血病の寛解導入療法中に,左眼瞼に圧痛を有する浮腫性の紅斑を生じた.末梢白血球数は300/mm3であったが,皮疹部の真皮内には好中球の密な浸潤を認めた.症例2は66歳の男性で,顔や上背部の鮮紅色で浮腫性の紅斑からSweet病と診断し,同時に末梢血と骨髄の検査から急性骨髄性白血病が発見された.両例のHLAを検索したが,Sweet病での相対危険率が5.13と報告されているBw54は両例とも有していなかった.Sweet病の主たる病因と考えられているpather—gy「異常な過敏性」について言及する.
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