Japanese
English
症例報告
骨髄線維症と早期胃癌に合併したSweet病の1例
A case of Sweet's syndrome with myelofibrosis and early gastric cancer
西川 深雪
1
,
小西 研史
1
,
嶋田 俊秀
2
Miyuki NISHIKAWA
1
,
Kenji KONISHI
1
,
Toshihide SHIMADA
2
1高槻赤十字病院皮膚科
2高槻赤十字病院病理部
1Department of Dermatology, Takatsuki Red Cross Hospital, Takatsuki, Japan
2Department of Pathology, Takatsuki Red Cross Hospital, Takatsuki, Japan
キーワード:
Sweet病
,
骨髄線維症
,
早期胃癌
Keyword:
Sweet病
,
骨髄線維症
,
早期胃癌
pp.611-613
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102056
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要約 69歳,男性.2か月前から出現した両手の有痛性の紅斑を主訴に受診した.6年前に骨髄線維症と診断され,メテノロン内服により経過観察中であった.生検したところ,真皮表~中層に好中球浸潤を認め,Sweet病と診断し,コルヒチン内服を開始した.Sweet病と診断後,近医にて早期胃癌が発見され,初診から3週後に内視鏡下粘膜切除術を施行された.その後,速やかに皮疹は軽快した.コルヒチンは減量し,さらに中止したが,再燃はない.Sweet病は20%で悪性腫瘍を合併することが知られている.最も多いのは急性骨髄性白血病であり,その他,骨髄増殖性疾患,骨髄異形成症候群などの血液疾患が続き,最も少ないのが固形癌とされている.血液疾患と固形癌との合併例は少なく,自験例で4例目である.
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