Japanese
English
症例
著明な膿疱形成を呈したSweet病の1例
Sweet syndrome with prominent pustule formation
岩瀬 麻衣子
1
,
鳥居 秀嗣
1
Maiko IWASE
1
,
Hideshi TORII
1
1JCHO東京山手メディカルセンター,皮膚科(主任:鳥居秀嗣部長)
キーワード:
Sweet病
,
多発性膿疱
,
膿疱性病変
,
HLA
Keyword:
Sweet病
,
多発性膿疱
,
膿疱性病変
,
HLA
pp.1891-1894
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002953
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80歳,女性。初診2日前に,上気道炎などの誘因なく四肢の多発性膿疱と浮腫性紅斑および発熱が出現した。白血球増多,好中球増多,CRP高値を認め当科を紹介受診した。初診時眼球結膜充血,眼周囲,背部,四肢に軽度の圧痛を伴う浮腫性紅斑,著明な膿疱を形成していた。生検にて,多数の好中球を含む表皮内水疱形成,真皮上層ではびまん性に中層から下層にかけて付属器周囲に巣状に好中球の稠密な浸潤がみられた。皮下組織では小葉中心に好中球浸潤があった。核塵あるも,血管炎の所見は伴わなかった。Sweet病と診断した。全身検索にて骨髄異形成症候群および内臓悪性腫瘍は認めず,プレドニゾロン25mg/日内服後,皮疹は徐々に軽快した。著明な膿疱形成を呈するSweet病の症例はまれと考える。
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