Japanese
English
症例報告
眉毛部の硬結を呈した筋腫瘤型サルコイドーシス
A case of sarcoidosis with mascule nodule of the face
寺嶋 里実
1,2
,
南光 弘子
1
Satomi TERAJIMA
1,2
,
Hiroko NANKO
1
1東京厚生年金病院皮膚科
2東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Kouseinenkin Hospital
キーワード:
筋サルコイドーシス
,
腫瘤型
,
67Gaシンチグラフィー
Keyword:
筋サルコイドーシス
,
腫瘤型
,
67Gaシンチグラフィー
pp.625-628
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901597
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49歳,男の眉毛部に皮下硬結を呈した筋サルコイドーシスの1例を報告した.組織学的に表情筋のみに一致して乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認めた.血清ACE・リゾチーム高値,ツ反陰性,軽度の脾腫,腎結石に加え,胸部X線像では不明確であったBHLを67Gaシンチグラフィーおよび胸部CTで確認し,サルコイドーシスと診断した.また,67Gaシンチグラフィーで涙腺,耳下腺と思われる部位にも一致して集積像を認め,検索の結果,両側性乾燥性角結膜炎と診断されたが,抗SS-A抗体,抗SS-B抗体が陰性であったことからも,これらをサルコイドーシスの外分泌腺病変と考えた.筋サルコイドーシスは四肢に圧倒的に多く,顔面の表情筋に生じた例はこれまで報告例がない.同症の筋病変について若干の文献的考察を加えた.
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