Japanese
English
症例報告
臀部皮下腫瘤で発見されたサルコイドーシスの1例
A case of sarcoidosis of the buttock found out as a subcutaneous tumor
寺内 雅美
1
,
中束 和彦
1
Masami TERAUCHI
1
,
Kazuhiko NAKATSUKA
1
1沼津市立病院形成外科
1Depertment of Plastic and Reconstructive Surgery,Numazu Municipal Hospital
キーワード:
皮下腫瘤
,
筋サルコイドーシス
,
MRI
Keyword:
皮下腫瘤
,
筋サルコイドーシス
,
MRI
pp.78-80
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101139
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55歳,女性の大臀筋部に生じた腫瘤型筋サルコイドーシスの1例を報告した.MRI検査で悪性腫瘍が疑われたため切除生検した.類上皮細胞の腫瘍様増殖とLanghans型巨細胞よりなる乾酪壊死像を伴わない肉芽腫であったため精査を行ったところ,胸部CTでBHL,ACE33.7IU/l,ツ反陰性,虹彩炎を認めたためサルコイドーシスと診断した.一般に,骨格筋はサルコイドーシスの比較的好発部位で,50~80%筋生検で類上皮性肉芽腫が証明される.Hinterbuchnerらの分類では1)無症候型,2)ミオパチー型,3)腫瘤型の3型に分類されるが,3)の腫瘤型は非常に稀といわれている.過去の報告では女性にやや多く,男性では20歳代,女性では50歳代に多いといわれている.無症状のことが多く,好発部位は四肢といわれている.診断がつけば無症状ならば治療を要しないが,治療する場合はステロイドが有効とされているが中止すると再発するという.
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