特集 皮疹から疾患を考える
皮膚症状から考える皮膚疾患,内科疾患
硬化・萎縮
神人 正寿
1
1和歌山県立医科大学皮膚科
キーワード:
全身性強皮症
,
限局性強皮症
,
老化皮膚
Keyword:
全身性強皮症
,
限局性強皮症
,
老化皮膚
pp.423-425
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_423
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Summary
▪硬化は皮膚が硬くなることを指す.
▪関節部に生じると可動域制限をきたすことがある.
▪主に真皮において種々の原因により膠原線維などの結合組織が増加・膨化することで,全身性強皮症などの膠原病や浮腫性硬化症などの代謝異常症をはじめとした多彩な疾患が出現する.
▪萎縮とは皮膚の各コンポーネントの退行変性のため,皮膚が菲薄化した状態である.
▪表皮が萎縮することで表面が平滑化あるいは細かい皺を伴うようになり,また真皮や脂肪が萎縮することで陥凹をきたす.基礎疾患として皮膚老化や脂肪萎縮症などがあげられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020