Japanese
English
特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995
IV 治療のポイント
人工皮膚の実用化
Practical use of artificial skin
鈴木 茂彦
1
,
松田 和也
1
,
丸口 友子
1
Shigehiko SUZUKI
1
,
Kazuya MATSUDA
1
,
Tomoko MARUGUCHI
1
1京都大学医学部形成外科学教室
1Department of Plastic Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
人工皮膚
,
人工真皮
,
創傷被覆材
,
コラーゲン
,
植皮
Keyword:
人工皮膚
,
人工真皮
,
創傷被覆材
,
コラーゲン
,
植皮
pp.145-149
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901530
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コラーゲンスポンジとシリコーンシートの2層構造をもつ新しい人工皮膚が開発された.全層皮膚欠損創に使用すると創面から線維芽細胞や毛細血管がコラーゲンスポンジの空隙内に侵入増殖し,やがて線維芽細胞は新たにコラーゲン線維を合成し元のコラーゲンスポンジは分解吸収され,全体が新生された真皮様の肉芽組織に置き換わるので植皮の良い母床となる.薄い分層植皮を行っても術後の拘縮は比較的少なく採皮部の犠牲も少ない.この人工皮膚は巨大母斑切除部や3度熱傷などの広範囲の全層皮膚欠損創,および広範囲でなくとも一部骨や筋腱が露出し通常の植皮が行いにくいような深い創に有用である.その使用法の実際について述べる.
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