Japanese
English
症例報告
シクロスポリンAが著効したWeber-Christian病の1例
A case of Weber-Christian disease successfully treated with cyclosporin A
木花 いづみ
1
,
寺木 祐一
1
,
栗原 誠一
2
Izumi KONOHANA
1
,
Yuichi TERAKI
1
,
Seiichi KURIHARA
2
1平塚市民病院皮膚科
2湘南皮膚科
1Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
2Shonan Clinic of Dermatology
キーワード:
Weber-Christian病
,
シクロスポリンA
,
T細胞
Keyword:
Weber-Christian病
,
シクロスポリンA
,
T細胞
pp.827-829
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901307
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50歳,女性.25年前にWeber-Christian病の診断を受けて以来再燃を繰り返し,その都度副腎皮質ホルモン剤内服,増量を余儀なくされていたが,今回シクロスポリンAの併用を行ったところ,臨床症状,白血球減少などの異常検査値に劇的改善を認めた.また副腎皮質ホルモン剤の減量も可能となり,シクロスポリンAの血中濃度も低い濃度で効果が得られている.シクロスポリンA投与前後の末梢血リンパ球分画,インターロイキン2レセプターの変動状態から,本症にはT細胞系の異常が関与していることが示唆された.
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